首イボは年齢を重ねるとともにどんどんと数が増えていくものです。

そんな首イボを皮膚科で治療するときに、最もよく利用される方法が液体窒素を利用した方法。

皮膚科での液体窒素治療とは一体どのようなものなのでしょうか?

このページでは液体窒素の治療について詳しくご説明していきます。

首イボとは一体何なのか?

首イボができる原因は様々で、その種類は大きく分けて3種類あります。

  • ウイルスが原因でできるイボ
  • 悪性の腫瘍
  • お肌の老化によってできるイボ

ウイルスが原因のイボ

お肌表面についた目に見えない傷から、ヒトパピローマウイルスが入り込むことによってイボができます。

イボを触った後の手で他の場所に触ったり、他人に接触したりすることで、感染する危険性があります。

イボを増やさないためにも、早めに病院で治療をすることがおすすめです。

ウイルス性のイボについて詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

悪性の腫瘍

肌の表面にできる皮膚がんなどで、医学的な用語では「悪性黒色腫」と呼ばれるものです。

急に首イボが増殖する、色に違和感があるなどの場合は、放置すると大変危険です。

お肌の老化によるイボと非常に似ている場合もありますので、イボを見つけたら病院を受診するようにしてください。

お肌の老化によるイボ

老人性イボとも呼ばれるもので、老化によってお肌のターンオーバーが衰え、余分な角質がお肌の上に蓄積されてできる首イボです。

年齢を重ねるごとにできやすくなって、放置することでどんどん数が増える可能性があります。

放置しても体に害はありませんが、できることで年齢を感じさせるものなので、早めに対処したいものです。

老人性イボについて詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

液体窒素による治療法について

皮膚科に行くと、首イボの治療法として液体窒素を使った方法が、選択肢のひとつとなります。

液体窒素治療の概要

窒素を-196℃にまで温度を下げると液体窒素となり、その液体を首イボにつけて、細胞を凍結させ除去します。

液体窒素をつけた部分の皮膚は、低温やけどによってダメージを受けた状態になり、細胞が死滅します。

細胞が死滅した部分はかさぶたとなって、かさぶたが取れてしまえば、新しい皮膚が生成されて治療完了です。

液体窒素治療の種類

液体窒素を使った治療は3種類あります。

綿球法

綿棒の先に液体窒素をつけて首イボに押し当てる方法

スプレー法

液体窒素をスプレーにして患部に吹き付ける方法

cryoforceps法

液体窒素に浸したピンセットで首イボの根元を摘んで除去する方法

液体窒素治療にかかる回数や時間は?

液体窒素治療では、1~2回の通院で首イボが綺麗になる場合もありますが、何回か通院が必要となる場合もあります。

平均的な液体窒素治療の流れについてご紹介していきます。

液体窒素治療の流れについて

首イボの診察

まずは、出来ている首イボがどんな種類のものなのか、診療を受けて判断してもらいます。

この日に治療方法を選択しますが、液体窒素治療を選んだとしても、当日行うことは少ないようです。

また後日、治療のために通院しなければならないことがほとんどです。

治療の当日

治療にかかる時間は、首イボがいくつ出来ているかによっても異なります。

イボ1つにつき数分と治療時間は短いですが、イボが大量に出来ていた場合は時間がかかるので、何日間かに分ける場合もあります。

施術直後は赤く腫れていると思いますが、帰宅した後は入浴なども可能です。

2日~10日後

治療がうまくいった場合、ダメージを受けた首イボは、イボの下に水疱ができます。

水疱をつぶしたり剥がしたりすると痛みが強いので、水疱ができたら潰さないように気をつけて、そのまま、かさぶたになるのを待ちます。

無事にかさぶたになったら、かさぶたは自然と取れてしまってイボがなくなります。

およそ3週間後

液体窒素治療の経過観察として、皮膚科の診療を受けます。

イボが取れた後には傷になっているので、皮膚が完全に再生された状態まで待ち、イボが残っていなければ治療完了です。

皮膚が再生された時点でまだイボが残っているようなら、再度液体窒素の治療を行います。

もしこの時点でまだかさぶたが残っているようなら、カミソリで削ってイボの様子を見ます。

治療は何回くらい必要になる?

液体窒素による治療は治りにくいという特徴があり、1回の治療だけでイボが無くなることは稀だと言われています。

特に首イボのサイズが大きい場合や、ウイルス性のイボの場合は、複数回治療をしなければならない可能性は高いでしょう。

さらに、ウイルス性のイボは再発する可能性も高いため、ヨクイニンの飲み薬での治療や、硝酸銀を塗布する治療も併用します。

2か月程度治療を続けても改善しない場合は、他の治療法に切り替えられることも少なくありません。

液体窒素治療の料金はどのくらい?

液体窒素治療は保険診療となるので、首イボを除去する治療法の中でも、料金は安価となります。

そのため、皮膚科などでも積極的に勧められる場合が多いようです。

3割負担の健康保険であれば、1回700~1,000円程度で治療を受けられます。

実は安価ではない液体窒素治療

ですが、初診料や再診料、併用する治療の料金などは別にかかってきますし、治療の後に処方される軟膏などの薬代もプラスになります。

さらに、首イボの数が多い場合や、イボがなかなか改善しない場合は、何回も通院しなければならないこととなり、総額を考えると決して安価な治療法ではないでしょう。

首イボが何回目の治療で除去できるかは、医師でも判断できない部分ではありますが、事前に料金の確認はしておくべきです。

液体窒素治療の痛みは?

首イボを低温やけどさせて、細胞を死滅させる治療である液体窒素治療。

治療の内容だけを聞くと、かなり強い痛みを伴いそうなイメージがありますよね。

皮膚科でも「痛みがある治療」という位置づけになっているようで、特に小さな子供の場合は、痛みの強さから途中で治療を止めてしまうこともあるそうです。

首にする液体窒素は痛みが少ない?

痛みが強い治療法だと言われる反面、「あまり痛くなかった」という声もあり、イボができている部位によっても痛みは違うようです。

特に首は、痛みを感じにくい部位だと言われていますので、首イボの除去に関しては痛みの心配はないでしょう。

病院によっては事前に麻酔を行ってくれる場合もあるので、痛みに弱い方は医師に相談してみることをおすすめします。

液体窒素治療が向いているイボの種類は?

実は、液体窒素治療に向いているイボと、向いていないイボがあります。

そもそもこの治療法は、ウイルス性イボの治療法として適用されることが多く、老人性イボの場合には他の治療法を用いることが多いのです。

また、悪性腫瘍が疑われる場合においても、この治療法は用いません。

どうしてウイルス性イボに向いていて、老人性イボには向いていないと言われるのか、その理由についても見ていきます。

ウイルス性イボに向いている理由

ウイルス性イボの治療に液体窒素が用いられる理由は、他の部位への感染を防ぐためです。

例えばウイルス性イボを医療用ハサミで切り取ったとしたら、イボの中に入っていたウイルスがばら撒かれることになってしまいます。

液体窒素治療では皮膚の細胞を死滅させることで、その下の新しい皮膚の生成を促進させます。

このサイクルによって、皮膚の奥に巣食っているウイルスを、細胞ごと上の方に押し上げて、体外に排出することができるのです。

悪性腫瘍に向いていない理由

もし、首イボに悪性腫瘍の可能性があった場合、液体窒素で凍結させてしまうと、検査が出来なくなってしまいますよね。

そこで、イボの治療を行う前に詳細な検査を行い、もし悪性腫瘍であると判断された場合は、液体窒素での治療も考えられます。

老人性イボに向いていない理由

老人性イボは、液体窒素で除去することができない訳ではありません。

ですが、老人性イボを液体窒素で除去してしまうと、仕上がりが綺麗にならないというデメリットがあります。

老化が原因でできる首イボなどは、健康上の問題は全くないものなので、恐らく見た目に良くないため取りたいという方が多いと思います。

見た目を良くするための首イボの治療が、更に見た目を悪くすることに繋がるとしたら、治療をする意味がなくなってしまいます。

液体窒素で首イボを除去するとどうなる?

老人性の首イボを液体窒素で治療すると、仕上がりが綺麗にならないとお話ししましたが、一体どんな風になるのでしょうか。

イボが取れる前にかさぶたができる

液体窒素の流れのところでもご紹介しましたが、首イボを治していく途中で、かさぶたができる時期があります。

水疱ができて、かさぶたになって、黒く変色してから取れる、という流れになりますが、この期間は約1~2週間ほどで、稀に3週間ほどかかる場合も。

ただでさえ首元は洋服を着ていても目立つ部分ですから、2週間ほどもかさぶたになっていると、気になる方は多いと思います。

かさぶたが取れたら赤みが残る

治療から2週間ほど経って、やっとかさぶたが取れたと思ったところで、次はかさぶたが取れた部分が赤くなります。

かさぶたが取れた後の傷跡というのは、首イボが取れた後でなくても、赤みが残っていることが多いですよね。

新しい皮膚が生成されるまで、その赤みが残った状態が続くので、約1か月ほどは首元に目立つ傷があるということになってしまいます。

色素沈着が残る可能性が高い

そして、液体窒素治療では、首イボが取れた後に色素沈着が残ることが多いと言われていて、これが最大の問題点です。

首イボが取れるまでの段階で、きっと紫外線にあたる機会は多いと思います。

患部に紫外線が当たって刺激を受けることによって、色素沈着が起きる可能性は非常に高いのです。

イボよりも目立つシミができる場合も

液体窒素による治療は色素沈着の可能性が高いため、病院によってはビタミン剤や、ハイドロキノンなどの美白用治療薬を処方することもあります。

また、紫外線が強い季節は治療を行わない場合もあると言われるほどです。

首イボを除去してもシミとなって残ってしまったら、結局イボよりも目立つようになってしまった…という事態にもなりかねません。

折角首イボを治療するのですから、もっとリスクが少なく、綺麗に仕上がる方法を選択した方が良いのではないでしょうか。

液体窒素のメリットとデメリットについて

治療法の詳細についてご紹介したところで、メリットとデメリットをまとめてみました。

液体窒素治療のメリット

  • 治療が短時間で済む
  • ほとんどの皮膚科で受けられる
  • 簡単な治療で何回も繰り返せる
  • ウイルス性イボに高い効果がある
  • ウイルスに対して免疫を高められる
  • 保険が適応される

保険診療となるので、1回の治療でイボがなくなれば、かなり安価に治療ができる方法です。

治療の選択肢が限られているウイルス性イボの治療にはメリットが大きく、他の治療法に比べて効果が高く、ウイルスに対する免疫力をアップさせられるというメリットもあります。

免疫力をアップさせるため、これからのウイルス性イボの予防にも繋がる治療法です。

液体窒素治療のデメリット

  • 何度も通院しなければならない可能性がある
  • 治療痕が治るまでに時間がかかる
  • 水疱が大きくなると生活に支障が出る
  • 色素沈着が残る可能性が高い
  • 強い痛みを伴う可能性がある
  • 老人性イボには再発のリスクがある

デメリットとして最も大きいものは、色素沈着の問題です。

濃いシミとして残ってしまった場合には、首イボの治療が終わった後に、シミ消しの治療を行わなければならなくなる可能性があります。

そうなってしまえば、シミ消しの治療費もかかることになるので、医療費もかなり高くなってしまうでしょう。

治療痕が治るまでの期間も長く、水疱によって生活に支障が出ることもありますし、何より見た目にも気になります。

液体窒素治療による再発の可能性

ウイルス性イボではウイルスへの免疫力を上げることで、再発予防になる液体窒素治療。

ところが、老人性イボでは反対で、この治療法では再発をしてしまう可能性がとても高くなっているのです。

その理由は、老人性の首イボは、肌質を改善しない限りは再発するからです。

イボになっている部分だけを除去したのでは、根本的にイボができる原因が改善されていないため、どうしても再発のリスクは残ってしまいます。

 

老人性首イボの再発を予防するためには、イボができにくい肌質になることが大切ですね。

病院で受けられる他の治療法

ウイルス性のイボは治療法の選択肢が少ないですが、老人性のイボであれば、豊富な選択肢の中から治療法を選ぶことができます。

 

液体窒素治療以外にも次のような方法があるので、治療法を選ぶ際の参考にしてください。

  • 医療用レーザー
  • 医療用ハサミでの除去
  • 漢方薬などの内服薬による治療

仕上がりの綺麗さを重視するのであれば、これらの3つの方法の方がおすすめです。

3つの治療法のおすすめポイント

医療用ハサミでの除去は原始的な治療法ですが、最も綺麗に首イボが取れる方法だと言われています。

ただし、数が多くなればかなり時間がかかりますし、小さなイボしか対応できません。

レーザーも仕上がりは美しくなりますが、保険適応にならない場合があるので、料金は高めです。

漢方薬では自然な首イボの除去を目指しますが、即効性はないので、何か月、何年という時間がかかる可能性もあります。

これらの治療法についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

自宅でできる首イボのセルフケア

また、病院での治療を受けなくても、自宅でできるセルフケアもあります。

  • 十分な睡眠をとる
  • バランスの良い食生活
  • 紫外線対策をしっかりとする
  • 首元のスキンケアで保湿をする
  • ハトムギ茶などでターンオーバーを促進する
  • 首イボ専用のクリームを使う

老人性の首イボはお肌の老化によってできるので、お肌を若々しい状態に保つことができれば、イボの除去も予防も可能です。

セルフケアには生活の改善が効果的

首イボをすっきりとさせて、できないように予防するためには、生活習慣の改善を図ることが大切です。

お肌を健康に保つためには、食事や睡眠に気をつけ、毎日のスキンケアでしっかりと保湿をしましょう。

そして、首イボ専用のクリームを使えば完璧です。

首イボ専用のクリームは、お肌のターンオーバーを促進させて角質を剥がし、首イボの除去をサポートしてくれる成分が配合されています。

さらにお肌の保湿も行ってくれるので、イボの除去とともに、首イボの予防にも最適です。

首イボの液体窒素治療法まとめ

首イボの液体窒素について詳しくご紹介しました。

液体窒素では色素沈着のリスクや痛みがあるので、治療法はよく検討したうえで選ぶようにしてください。

イボの治療はセルフケアよりも、病院で行った方が早く除去することができます。

ですが、病院の治療だけでは再発予防はできませんので、生活習慣の改善や首元の保湿、紫外線の予防などで、イボが再発しない状態を作ってあげてくださいね。