年齢を重ねると首イボが少しずつ増えてきますが、それは「脂漏性角化症」と呼ばれているイボです。

脂漏性角化症というと大変な疾患なのではないかと思ってしまいますが、ごくごく一般的にできる首イボのこと。

このページでは、その脂漏性角化症ができる原因や対処法、見分けるための特徴などについてま紹介します。

脂漏性角化症ってどんなイボ?その特徴とは

脂漏性角化症は、「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」と呼ばれているイボと同じもので、その名前の通り、加齢が大きな原因となってできる首イボです。

その特徴を紹介しますので首イボができている方は、ご自身のものと比較してみてください。

脂漏性角化症の特徴

画像引用元:こころ皮ふ科クリニック

色 淡褐色、灰褐色、黒褐色など
大きさ 初期は1mm~2mm
大きいものでは10mm~20mm程度になる
形 形は丸いが様々な形状のものがある
表面はざらざらしていることが多い
痛み・痒み 顔や頭にできた場合は痒みを伴うことも
一般的に痛みや痒みはない
感染の可能性 なし
できやすい部位 足の裏以外の全身にできる可能性がある

老人性疣贅について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

中年以降にできて80歳以上ではほぼ全員にできている

脂漏性角化症は加齢によってできる首イボなので、中年以降の方に発生しやすいことが特徴です。

80代以上にもなると、ほぼ全員にできているとも言われるくらいなので、ごくごくありふれたタイプの首イボです。

ですが、ありふれているからこそ、できていると「老人性のイボ」だと他の人にも分かってしまいます。

外見的に美しくないという理由から、病院での治療を考える方も多く見られるようです。

少しずつ大きく成長することが特徴

脂漏性角化症の特徴として挙げられるのが、ほとんど自覚症状はないものの、放置すると大きく成長するということです。

最初は1mm~2mmと小さいので、気にしない方も多いですが、10mm大にもなれば邪魔になってしまうことも多いもの。

脂漏性角化症は普通の首イボで、他の部位に感染することもないので、放置しても特に問題になることはありません。

ですが、放っておいて知らない内に治っていた、ということもありませんので、大きく成長する前に何らかの対処をすることをおすすめします。

脂漏性角化症が癌化する可能性は?

首イボができると、「悪性の腫瘍になるのでは?」と不安を感じる方もいると思います。

ですが、脂漏性角化症の癌化する確率は、通常の皮膚と同じだと言われているので、悪性腫瘍の心配はありません。

ですが、脂漏性角化症と思っていたのに悪性腫瘍だった、という可能性はあるので、皮膚に気になる部分があれば、一度病院を受診しておいた方が良いでしょう。

脂漏性角化症はなぜできる?発生させる3つの原因とは

脂漏性角化症は加齢によってできるとお話ししましたが、どうして年齢を重ねると首イボができるのでしょうか?

また、脂漏性角化症の原因は加齢だけではないので、予防をするためにも、その他の原因を知っておく必要があります。

このタイプの首イボができる原因は、主に3つに分けられます。

・加齢による皮膚の老化
・肌への摩擦
・紫外線の影響

それでは、これらによってどうして首イボが発生するのか、その原因を解説していきましょう。

原因1:加齢による皮膚の老化

加齢によって脂漏性角化症ができるのは、皮膚が老化して肌機能が衰えてくることが原因です。

年齢を重ねると新陳代謝が低下してきますが、それは肌の新陳代謝でも同じこと。

肌の新陳代謝機能が低下すると、新しい皮膚を生成して、古い角質をはがすというサイクルが乱れてきます。

皮膚の上には古くなった角質が溜まりやすい状態となり、その角質が固まって皮膚から突出したものが脂漏性角化症に変化するのです。

原因2:肌への摩擦

加齢だけではなく、皮膚への刺激も首イボを作り出す原因となります。

特に首元は洋服の襟やネックレスなどによって、摩擦を受けやすい部位だと言えるでしょう。

摩擦は皮膚にとって刺激となるため、その刺激から身を守るために、お肌は角質を溜めこもうとし始めます。

脂漏性角化症は角質が固まったものなので、角質が溜まりやすくなったお肌は、自然と首イボができやすい状態に。

また、摩擦による刺激は肌のバリア機能を低下させ、皮膚の老化を招くことにも繋がります。

原因3:紫外線の影響

紫外線も皮膚の老化を早める要因として有名ですが、紫外線も摩擦と同様に、肌への刺激となり得るものです。

摩擦や紫外線などの外的刺激は、お肌にとっては攻撃となり、老化を促進させるものでもあるため、脂漏性角化症の二大要因を揃えてしまうことになります。

紫外線対策はシミやシワの予防のためにも大切ですが、首イボを作り出さないためにも大切なことだと言えるでしょう。

特に、脂漏性角化症は老人性色素斑(シミ)から隆起してできることもあると言われるので、紫外線は直接的な原因と考えられます。

脂漏性角化症ができたときの5つの対処法

脂漏性角化症は放置するとどんどん増加し、サイズも大きくなってきてしまうため、早めに対処しておきたいもの。

稀に5cmほどの大きさまで成長してしまう可能性もあるそうで、そこまで大きくなると治療も難しくなります。

首イボは小さいうちに治療をすれば、比較的簡単に除去することができるので、こちらを参考にして、気づいたらなるべく早めに対策を練ってください。

医療用ハサミでの切除

脂漏性角化症がまだ小さいサイズであれば、皮膚科の医師が医療用ハサミを使って切ってしまうこともあります。

ハサミで切るというと痛みが心配ですが、意外と痛みは少なく、切った後も目立つ傷跡が残ることはありません。

医師が首イボの切除に慣れていた場合、ほとんど跡を残さずに除去することができると言われているので、数が少なく小さい首イボであれば、理想的な治療法かもしれません。

凍結療法

液体窒素を使って、首イボを凍傷状態にして除去する治療法です。

脂漏性角化症を初めとして、様々な種類のイボに適応できる治療法なので、ほとんどの皮膚科でこの治療法を受けることができます。

ただし、治療にはかなりの痛みが伴い、除去した後にシミや白斑ができる可能性もあります。

首イボは首という目立つ部分にできるものなので、凍結療法は相応しいとは言えません。

凍結療法について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは水分に反応するタイプのレーザーで、皮膚に照射すると、皮膚の中の水分に反応して皮膚を蒸散させます。

首イボの部分だけに照射できるため、他の部分の皮膚を傷つけることなく、綺麗に除去できるところがポイントです。

治療時間が短く、シミや白斑が起こりにくいというところもメリットでしょう。

ただし、健康保険は適応されませんので、首イボの数や面積によっては、治療費がかなり高額になる可能性もあります。

レーザー治療について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

外科的切除

大きく成長してしまった脂漏性角化症の場合、上で紹介したような治療法を適用できず、最終的な外科的手術での除去を行うこともあります。

お話ししたように、大きくなると5cmほどになることもあるので、そうなると手術と縫合が必要です。

物理的にイボを取ってしまうので、確実に取り除くことができますが、縫合した跡が残ります。

クリームでのセルフケア

病院に行く時間がない、人に見られたくない、痛い治療を受けたくない、という方におすすめなのが、首イボ専用クリームでケアする方法です。

クリームの他にも、ジェルやオイルなど様々なタイプのものが発売されているので、使いやすいものを選んで使えます。

クリームでどうやって脂漏性角化症を除去するの?

専用クリームで脂漏性角化症が除去できる理由は、配合されている成分に次のような効果があるからです。

・肌の新陳代謝を高めて角質の除去を促進させる
・高い保湿力によって肌のバリア機能を高める
・肌をトータルでケアして若々しい状態に導く

脂漏性角化症は、新陳代謝が衰えて角質が溜まることによってできるので、首イボ専用クリームはダイレクトにその原因を解消します。

また、バリア機能を高めることによって、摩擦や紫外線などの刺激に負けない強いお肌を作り出す効果も持っているのです。

首イボ専用クリームを使うメリット

この方法は、自宅で毎日、脂漏性角化症にクリームを塗るだけで良いので、今日からでも手軽に始められるところがメリット。

さらに、塗ったところはお肌の老化を予防できるので、お肌が綺麗になって、首イボの再発を防止できるところも嬉しいですね。

病院で治療をしたとしても、肌質がそのままであれば、脂漏性角化症は再発してしまう可能性が高いものです。

首イボ専用クリームは、肌質自体を改善することができるので、脂漏性角化症の再発予防にも一役買ってくれるでしょう。

首イボ専用クリームのデメリット

ただし、専用クリームもメリットばかりではありません。

デメリットと言える部分もあり、それは、病院での物理的な治療に比べて、即効性と確実性がないという点です。

肌質を改善することで脂漏性角化症を除去する方法なので、効果には個人差が現れます。

早い人であれば1ヵ月以内に効果を実感することもありますが、遅い人では何か月もかかる場合も。

また、100%確実に除去できるという訳でもないので、どうしても取れないイボがないとも限りません。

脂漏性角化症を予防する方法はあるの?

脂漏性角化症は、一度できると自然に消えることはないので、できる前に予防をすることが最善の策です。

一番の予防法は皮膚を老化させないことですが、そのために、毎日の生活の中で実践しておきたいことを紹介します

基本となるのは保湿力重視のスキンケア!

お肌を老化させないための方法として、最初に思いつくのは「スキンケア」という方法です。

人間のお肌は、年齢を重ねると共に、コラーゲンやエラスチン、スクワレンなど、様々な物質が失われていき、元気がない状態になっていきます。

自然と失われていくものを食い止めることは困難なので、外から補ってあげることが有効です。

その点、先に紹介した首イボ専用のクリームには、人間のお肌が元気でいるために、欠かせない成分をたっぷりと配合しています。

毎日のスキンケアの中に組み込むだけで、ぐんとお肌を若返らせてくれるかもしれません。

シミ予防効果がある美白化粧品も効果的!

老人性色素斑というシミから形成されることもある脂漏性角化症。

そのため、シミを予防することは、脂漏性角化症の予防にも繋がります。

お肌の新陳代謝促進もシミ予防には効果的ですが、併せて、メラニンの生成を予防する化粧品を使うことも有効でしょう。

規則正しい生活習慣を心がけて

お肌の老化は、生活習慣の乱れによって大きく促進されてしまいます。

基本的に、寝るべき時間に寝て、栄養バランスの良い食生活をして、健康的な生活を送っていれば問題はありません。

ですが、意外とこの基本的な部分が疎かになっている方も多いのではないでしょうか。

栄養バランスのとれた食生活

お肌を健康に保つためには、肌の材料となるたんぱく質、肌を強く保つビタミンAやビタミンB群、活性酸素を除去する効果があるビタミンC、ビタミンEなどが効果的。

もちろん、そのほかの栄養素もバランスよく摂ることが大切なので、野菜や果物をたっぷりと摂って、偏りのない食生活をするようにしてください。

睡眠不足はお肌の大敵!

お肌のためには、22時から2時の時間帯に眠っている方が良いと言われますが、それはこの時間帯に眠っていると、成長ホルモンがたくさん分泌されるためです。

成長ホルモンは体をつくるだけでなく、お肌や身体を修復してくれる働きもあります。

日中の紫外線や摩擦から受けたお肌のダメージを修復するための大切な時間なので、この時間帯にしっかりと睡眠を取るようにしましょう。

紫外線対策は首元も入念に

紫外線は首イボを作り出す刺激にもなり、お肌を老化させる原因にもなります。

外出の際には顔や腕だけでなく、首元にも日焼け止めを塗るようにして、日傘なども利用してください。

さらに、目から入ってきた紫外線はシミの原因になるため、そこから脂漏性角化症を発生させないためにも、サングラスなども活用したいものです。

脂漏性角化症の予防と対処はスキンケアから!

脂漏性角化症を対処するためにも、予防するためにも、まずは基本のスキンケアから見直してみることが大切です。

首元までしっかりとスキンケアをして、生活習慣を整えて、紫外線対策を入念に行えば、首イボを予防しながら美しいお肌も維持できます。

お肌の老化を予防することは、見た目年齢にも影響を与えるので、毎日の生活の中に首イボ予防を取り入れれば、いつまでも美しくいられるでしょう。