首イボには2つの種類があることをご存知でしょうか?

  • 老人性のイボ
  • ウイルス性のイボ

老人性の首イボはお肌の老化が原因ですが、ウイルス性のイボはウイルスの感染によってできるもの。

そのため、他の部位に広がったり、周囲の人にうつしてしまったりする可能性もあります。

このページでは、ウイルス性の首イボについて、詳しくご紹介していきましょう。

ウイルス性の首イボってどんなイボ?特徴は?

ウイルス性のイボは、さらに何種類かに分けることができますが、非常に多くの種類があります。

イボを作るヒトパピローマウイルスのタイプは約170種と言われており、発生しやすい場所もさまざまです。

このページでは、代表的なウイルス性のイボ10種についてご紹介していきましょう。

尋常性疣贅

大きさは1センチ未満のものがほとんどで、一見すると魚の目のようなイボです。

ウイルス性のイボの中では最も一般的なもので、誰にでもできる可能性があるもの。

尋常性疣贅の発症率は、ウイルス性イボの中の95%を占めるとまで言われています。

傷をしやすい場所に感染しやすく、皮膚にできた傷口からウイルスが入り込むことによって感染します。

発生部位 手、足、膝、顔、指、肘など
円形か不規則な形
灰色、黄色、褐色、灰黒色
特徴 表面がざらざらしていることが多い

糸状疣贅

細長い形をしたイボで、小さな突起となって現れます。

首にも発生しやすいことから、ウイルス性の首イボであれば、糸状疣贅の可能性が高いでしょう。

一般的なウイルス性イボである「尋常性疣贅」のひとつで、皮膚科での治療は簡単な方です。

発生部位 瞼、首、顔、唇
細長い突起になる
灰色、黄色、褐色、灰黒色
特徴 皮膚からの突起部分が大きい

青年性扁平疣贅

名前の通り、若い人や子供にできやすいイボで、たくさんの小さなイボが集まっていることが特徴です。

青年性扁平疣贅は、放置しても特に問題はないのですが、治療が難しく、再発が多いという厄介なイボです。

若い女性の顔にできやすいので、美容面で悩む方も多いでしょう。

発生部位 顔、手の甲
平らで少し隆起している
黄褐色、ピンク、肌色
特徴 皮膚の色とほぼ同じで凹凸が少ない

ミルメシア

手のひらや足の裏にできることが多いイボで、透明感があるのが特徴です。

他のウイルス性のイボと比べると、イボの数が急に増える、急にサイズが大きくなる、といったことは少ないでしょう。

足の裏にできると、体重で圧迫されるため、強い痛みを伴うことがあります。

発生部位 足の裏、手のひら
硬く平ら
灰色、茶色
特徴 中心部分に黒色の芯があることが多い
ざらざらしている
中心に凹みがある

足底疣贅

直径1センチ以内の足の裏にできるイボのことで、ミルメシアと似ていますが、ミルメシアのように中心が凹むことはありません。

足の裏にできるため、たこや魚の目と間違えやすいですが、カミソリなどで削ると、点々と出血することが特徴です。

複数の足底疣贅が集まってモザイク状になったものを、「モザイク疣贅」と呼びます。

発生部位 足の裏、手のひら
比較的平らで隆起が少ない
白色
特徴 表面がざらざらしていて硬い

尖圭コンジローマ

他のウイルス性イボと同様、ヒトパピローマウイルスの感染によるイボですが、性病のひとつにも数えられています。

性器を中心にしてでき、特に肛門近くにできた場合はかゆみを伴うこともあります。

発生部位 性器、肛門、子宮頚部
平らで小さくでこぼこしている
白、ピンク、褐色、黒色
特徴 カリフラワーのような様子になることもある

アテローム

足の裏の皮膚の上に嚢腫ができたもので、皮脂や角質が溜まったものが腫瘍となったタイプのイボです。

原因としては、小さな傷口から皮膚がめくりこむことだと言われていますが、ヒトパピローマウイルスの感染も関与しているといわれます。

放置すると更に皮脂と角質が袋の中にたまり、大きくなっていくことが特徴です。

発生部位 足の裏
円形
肌色
特徴 皮膚の下にあるしこりのように感じる

指状疣贅

顔にできやすウイルス性のイボで、握りこぶしや花のつぼみに似た形でできることが多いイボです。

男性の顎にできやすいイボだとされていて、ひげ剃りの際のかみそりからウイルスが感染することが原因です。

発生部位 顔、顎
円形
白、肌色
特徴 指をすぼめた手、花のつぼみに似ている

伝染性軟属腫(水いぼ)

ウイルス性のイボとしては定番のイボで、子どもに発生することが多いものです。

水を含んだようにつやつやとしたイボになるのが特徴で、プールなどで感染することが多いと言われています。

乾燥肌の子どもや、アトピー性皮膚炎の子どもが感染しやすいイボです。

発生部位 肘、膝の裏、脇腹、胸、わきの下、股
丸く光沢がある
肌色
特徴 中心部分に凹みがある

爪囲疣贅

爪の周りにできるイボで、カリフラワーのような形をしています。

爪を噛む癖のある人、水で手を濡らす機会の多い職業についている人にできやすい傾向があります。

発生部位 爪の周囲
カリフラワー状
灰色、白
特徴 爪の周りに厚みを持ってできる

ウイルス性イボができる3つの原因

ウイルス性のイボはこのようにたくさんありますが、首イボとして発症しやすいものは一部にとどまります。

首イボを含めて、ウイルス性のイボができてしまう原因は、一体何なのでしょうか。

原因として考えられることは次の3つです。

  • 傷口からのヒトパピローマウイルスの感染
  • 器具に触れることによる接触感染
  • 免疫力が低下していること

これらが原因として考えられますが、ウイルスが半年近く潜伏した後イボができることも多いので、イボが出来てみると原因がはっきりわからないことも少なくありません。

ウイルスは小さな傷口から侵入する

皮膚にできたひっかき傷や、皮膚トラブルによる小さな傷から、ヒトパピローマウイルスが感染します。

そのため、乾燥してひびきれた起きた手、ひっかき傷があるアトピー性皮膚炎の肌、傷ができやすい肘、膝などに発生しやすいと言えます。

ウイルス性イボが首イボとして現れることが少ないのは、首が傷つきにくい場所だからでしょう。

とは言え、首や胸元の皮膚にバリア機能の衰えがあったり、荒れて小さな傷ができたりすると、首元の皮膚にウイルスが入り込み、首イボとして現れる可能性もあります。

物を介したウイルス感染に注意!

ヒトパピローマウイルスは、人と人との接触によって感染する可能性が高いですが、物を介した感染もあるので注意が必要です。

例えば、病院に行った時のスリッパ、銭湯の足ふきマット、プールの床、階段の手すりなどから感染する危険性もあります。

手洗いや消毒を心がけることも大切ですが、公共のスリッパを履くときには靴下を履くなど、直接皮膚に触れないようにすることも大切でしょう。

免疫力の低下はイボの発生を促進させる

ウイルスが傷口から入り込んでも、首イボとして現れない場合もあります。

首イボになってしまうのは、体の抵抗力が弱まり、ウイルスに打ち勝つ力が低下しているときです。

そのため、ウイルスによる首イボの発生を未然に防ぐためには、体を健康にしておくことも大切ですね。

ウイルス性イボができたときの4個の対処方法

それでは、ウイルス性の首イボが実際にできてしまったときは、一体どのように対処するべきなのでしょうか。

ウイルス感染によるイボなので、無理やり取ってしまうと、周囲にウイルスをばらまく結果にもなりかねません。

その結果、更に首イボが増えてしまうという可能性も。

このページでは、ウイルス性の首イボができたときの対処法をご紹介しますので、治療の参考にご覧になってください。

皮膚科で治療を受ける

ウイルス性の首イボができたときの治療法として、最も一般的な方法が「皮膚科で治療を受ける」というものでしょう。

皮膚科に行けば、医師の診断の上、首イボに最も適した治療法を受けることができます。

治療法はいくつかありますが、ウイルス性の首イボに適用されるものは、次のような方法です。

  • 液体窒素治療
  • レーザー治療
  • ドライアイスでの凍結治療
  • 薬液の注入
  • 漢方薬の内服
  • 軟膏の処方

皮膚科での治療法について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

皮膚科での治療は液体窒素が一般的

ウイルス性の首イボ治療で大切なことは、「ウイルスを根治させる」ということです。

首イボを取り除いたとしても、万が一ウイルスが残っていれば、また同じところに再発してしまいます。

そのため、液体窒素やドライアイスを使って、首イボを焼き切ってしまうという治療法が一般的です。

その他の治療法について

ウイルス性の首イボにはレーザー治療も効果的ですが、自費診療になる皮膚科も多いので、金銭的な負担が大きくなります。

ただし、液体窒素では色素沈着の可能性がありますが、レーザー治療ではそのリスクはかなり低くなります。

これらの方法でなかなか改善されない場合は、プレオマイシン注射療法という薬液注入の治療法が試され、漢方薬や軟膏なども併用されるでしょう。

市販のイボ治療薬を利用する

ウイルス性のイボを改善させるための市販薬としては、イボコロリなどが有名です。

イボコロリには殺菌作用と角質を溶かす作用があるので、イボの改善に高い効果を発揮しますが、残念ながら首イボには使えません。

皮膚が薄い顔や首には使用禁止となっている治療薬なので、首イボ以外のウイルス性イボに使用してください。

また、イボコロリは、水いぼや群生したイボにも使用禁止となっています。

イボコロリについて詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

漢方薬や内服薬を服用する

皮膚科の首イボ治療でも頻繁に処方されるのが漢方薬です。

首イボに効果的な漢方薬は、ハトムギから作られた「ヨクイニン」という生薬が入っているもの。

ヨクイニンには、殺菌効果と皮膚の新陳代謝を促進させる効果があるので、首イボ改善に最適です。

ウイルス性の首イボにも、老化による首イボにも、一定の効果を示してくれるはずです。

ヨクイニンについて詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

ヨクイニン配合の商品は市販されている

ヨクイニンが配合された漢方薬は治療薬は、病院で商法されているだけではありません。

ドラッグストアに行けば、首イボを治療するための「ヨクイニン湯」という漢方が販売されていますし、ヨクイニンエキスが入った医薬品も販売されています。

ヨクイニンエキスが入った錠剤などは、ニキビや肌トラブル改善のための薬として販売されていますが、このような薬は効き目が穏やかなものが多いようです。

そのため、体に負担をかけることなく、安心して服用が出来るでしょう。

民間療法を試してみる

首イボを除去するための民間療法は多く、代表的なものは次のような方法です。

  • 尿素のクリームを塗る
  • リンゴ酢を塗る
  • 木酢液を塗る
  • ハトムギ茶を飲む

他にもまだまだ多くありますが、これらの方法でウイルス性のイボが無くなったという体験談も見受けられます。

尿素配合クリーム

尿素を使ったクリームを首イボに塗る、というシンプルな対処法です。

2002年の「日本臨床皮膚科医学会」でも、ウイルス性のイボに尿素配合軟膏が効果的だ、という報告がされました。

その完治率は92%とのことでしたが、尿素がどのようにウイルス性の首イボに効果を発揮するのかは、未だ良く分かっていません。

尿素の軟膏なら比較的簡単に手に入るので、試してみる価値はあるでしょうが、尿素は首イボには刺激が強いので、皮膚の赤みやかぶれには注意してください。

尿素について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

リンゴ酢

海外では、ウイルス性の首イボにリンゴ酢をつけて治すようです。

リンゴ酢を絆創膏やガーゼにつけて、それを貼り付けるだけなので、治療法としてはとても簡単。

皮膚科の治療でも治らなかったイボが、リンゴ酢で綺麗に治ったという報告もありますが、ヒトパピローマウイルスの種類によっては効果が発揮されないかもしれません。

リンゴ酢について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

木酢液

木酢液とは、木炭を作るときに出てくる煙を液体にしたものです。

高い殺菌作用がある液体なので、ウイルス性の首イボに塗ると、2週間ほどで綺麗に取れると言われています。

木酢液はホームセンターやドラッグストアなどで市販されていますが、低品質の木酢液は発がん性がある場合もあるので、この治療法では木酢液選びが一番のポイントです。

木酢液について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

ハトムギ茶

皮膚科の治療で用いられる「ヨクイニン」という漢方薬は、ハトムギの種子から抽出されてるため、ハトムギ茶の飲用でも同様の効果が得られるという考えによる治療法です。

ハトムギの中には「コイクノライド」という特有の成分が含まれていて、皮膚の新陳代謝促進、角質の除去、殺菌作用などが期待できます。

昔から「ハトムギはイボ取りの治療薬」と言われていますが、ハトムギ茶による摂取では、体に吸収された後に皮膚に影響を及ぼすという手順が必要なので、即効性はありません。

ハトムギ茶で首イボを改善しようと思うと、かなりの時間が必要になるでしょう。

ハトムギ茶について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

ウイルス性の首イボができたら早めの対処を

ウイルス性のイボの種類や特徴、対処法などについて見てきましたが、ウイルス性のイボは非常にたくさんの種類がありましたね。

これらのイボは、首イボとして現れることは多くありませんが、首イボにならないという訳ではありません。

そして、ウイルス性の首イボが出来てしまうと、あっという間に周りに広がってしまうこともあるのが厄介なところ。

万が一、首イボとして現れた場合には、早めに何らかの対処をすることが大切です。

そして、首イボとして現れることを予防するためには、首や胸元にもスキンケアを行い、首元の皮膚を健康な状態に保つことも欠かせません。