「ヨクイニン」という成分をご存知でしょうか?

首元やデコルテに発生する小さな首イボは、ヨクイニンで除去することが出来ると言われているのです。

首イボのセルフケア方法を試したことがある、という方も多いと思いますが、効果的な方法として活用できるかもしれないヨクイニン。

このページでは、その首イボへの効果や、使い方についてご紹介したいと思います。

ヨクイニンとは一体?

そもそもヨクイニンとは、一体どのようなものなのでしょうか。

ヨクイニンというのは、漢方薬にも使われている生薬のひとつ。

ハトムギの種から皮を取り除いたものから作られ、お肌を綺麗にしてイボを取る治療薬として、古くから用いられてきました。

現在でも、イボの治療薬として皮膚科で処方されることも多く、保険診療の対象となる治療方法なので、安価で利用しやすいというメリットがあります。

ヨクイニンが首イボに効果的な理由は?

ヨクイニンが首イボに効果的だと言われる理由は、ハトムギに含まれている成分に秘密があります。

ハトムギには、ハトムギにしか含まれていない「コイクノライド」という成分が含まれています。

首イボができてしまう原因は、老化によってお肌の新陳代謝が衰え、剥がれるはずの古くなった角質が剥がれず、肌に上で固まってしまうこと。

コイクノライドは、イボができてしまうメカニズムに働きかけ、首イボの根本的な原因を解消してくれるのです。

コイクノライドの優れた効果とは?

コイクノライドはお肌に大きな効果をもたらす成分で、代表的な効果として次のようなものが挙げられます。

  • お肌の新陳代謝を促進させる
  • 不要物を体外に排出させる
  • お肌を滑らかに整える

コイクノライドは、お肌の代謝を整えて、不要なものを排出させる効果があるため、首イボの解消にピッタリの成分なのです。

お肌を滑らかにする作用もあるので、首イボのない美しいお肌になることができるでしょう。

ウイルス性のイボにも効果的?

イボの中にはお肌の老化が原因ではなく、ウイルスの感染によるものもあります。

ヒトパピローマウイルスというウイルスに感染することで、皮膚にイボが現れるのですが、ヨクイニンはウイルス性のイボにも効果的だと言われているのです。

 

その理由は、ハトムギには抗菌作用があるため。

 

抗菌作用でイボの原因であるウイルスの力を弱めることができますが、更に、コイクノライドには「排膿」と「解毒」の作用があります。

原因となっているウイルスを弱らせて、体外への排出を促進させる、という流れが作られるので、ウイルス性イボの治療にも利用されています。

ヨクイニンを使った治療方法

ヨクイニンを利用した治療法で最も有名なものは、「ヨクイニン湯」という漢方薬です。

ヨクイニン湯には、メインであるヨクイニンの他に、これらの生薬が配合されています。

  • 麻黄(マオウ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 当帰(トウキ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 甘草(カンゾウ)

ヨクイニン湯の効果

ヨクイニン湯は、首イボに対する効果を期待できるのはもちろんのこと、その他にも様々な効果があるとされています。

  • イボ
  • 肌荒れ
  • ニキビやアトピー性皮膚炎
  • 二の腕にできたぶつぶつ(毛孔性苔癬)
  • 痛風
  • 滋養強壮
  • 関節の腫れを伴う関節痛
  • 筋肉の腫れや痛み
  • リウマチ

ヨクイニン湯にはこのような効果があり、多くの皮膚科でも推奨されている治療法です。

 

関節や筋肉にも効果がありますが、「イボ取りの薬」としての歴史は長く、これらの効果の中でも首イボに対しては特に高い効果を期待できるでしょう。

ヨクイニンには副作用がある?気になる安全性は?

ヨクイニンは首イボに高い効果を期待できますが、副作用や安全性についてはどうなのでしょうか。

ヨクイニンは前述のとおり、天然成分であるハトムギが原料なので、安全性は高いと考えられます。

体に優しい成分で、薬品のような副作用もないとされていますが、体質によっては、不快な症状が出ることもあるので注意が必要です。

体質によって現れる症状とは

あまりないことではありますが、ヨクイニンを摂取することで、次のような症状が現れる可能性があるそうです。

  • 蕁麻疹や発疹
  • 胃部不快感
  • 下痢

ヨクイニンには利尿作用があるため、お腹の弱い方では、下痢をしてしまうこともあると言われます。

ですが、ヨクイニンがこれらの副作用を引き起こすというよりは、ヨクイニンが体質に合わないことで現れるのがこれらの症状。

例え病院でヨクイニンを処方されたとしても、体に不快な症状が出た場合は、医師や薬剤師に相談してください。

小麦アレルギーの方は使えない場合も

「ハトムギ」が原料であるヨクイニン。

ハトムギと小麦は同じイネ科の植物で、植物としては異なりますが、根本的に似ている植物だと言われます。

そのため、小麦アレルギーを持っている方は、ヨクイニンによってアレルギー症状を引き起こしてしまうことも。

アレルギーが心配な方は、最初は少量から服用を開始するなど、慎重に使用するようにしてください。

心臓に疾患を持っている人は注意!

漢方薬には様々な生薬が配合されていますが、ヨクイニン湯には「麻黄(マオウ)」という生薬が含まれています。

麻黄には、活動系の自律神経である「交感神経」を活性化させる働きがあります。

交感神経が活性化すると、血管の収縮が起こりやすくなり、ノルアドレナリンやドーパミンなどの興奮系のホルモンが分泌されやすくなります。

その結果、血圧が上昇して、心臓に負担をかけてしまう可能性もあるので、服用には注意が必要です。

体が冷えやすい人には向かない

ヨクイニンの効果のひとつとして、「体を冷やす」というものがあります。

そのため、毎日服用することで、冷え性がひどくなってしまう可能性も。

冷えは体に様々な悪影響を及ぼしますが、血流を滞らせる原因となり、お肌の代謝機能も衰えさせてしまいます。

そして、お肌の代謝が衰えてしまえば、首イボへの効果も半減し、折角の漢方の効果も実感できなくなるでしょう。

ただし、ヨクイニン湯には桂皮(ケイヒ)と当帰(トウキ)という生薬が含まれ、これらは冷えを改善する効果を持ちます。

ヨクイニンを使った内服薬であっても、これらの生薬が含まれている場合は、冷え性の方でも安全性は高くなるでしょう。

妊娠中の人は飲用を控えて

ヨクイニンの働きとして、「子宮を動かしやすくする」というものがあります。

カフェインなどは含まれていませんが、この子宮への効果があるため、妊娠中の方は服用を控えることをおすすめします。

早産や流産の危険性が高まってしまうため、出産してから服用するようにしてください。

ヨクイニンの注意点!安全に服用するために

ヨクイニンの摂取に問題がない方であっても、安全に服用するためには、注意しておきたいことがいくつかあります。

どこで生産されたものか確認する

病院などで処方された場合は問題ないでしょうが、薬局などに行ってご自身で購入する場合、生産された場所をしっかりと確認しておきたいもの。

原料のハトムギが、海外で生産されたものである場合もあるためです。

海外産が良くない、とは一概に言えませんが、一般的に国内で製造されたものの方が安全だと言われています。

 

その他の成分をチェック

ヨクイニン100%のものは少ないため、他にどんな成分が含まれているのか、ということも確認しておきましょう。

先ほどお話ししたように、冷え性の方であれば、桂皮や当帰が含まれていた方が良いでしょうし、アレルギーの問題もあります。

もちろん、成分的に安全に服用できるものなのか、という確認にもなるため、大切なポイントです。

用法や容量は必ず守って

ヨクイニンを使ったサプリメントや健康食品を使う場合、用法や容量を守ることは基本です。

たくさん摂取したから効果的という訳でもないので、その商品の使い方を守ってください。

また、漢方薬の場合はその性質上、飲む時間帯を間違えてしまうと、十分な効果が発揮されません。

漢方薬を飲むタイミングは?

  • 食事の30分前の空腹時
  • 食事の2時間後以降

漢方薬は生薬の配合によって効果を発揮するものなので、胃の内容物の影響を受けやすいと言われています。

胃の中で食物と混ざってしまうと効果が薄れてしまうため、食前か食後に飲むことをおすすめします。

長期的に継続することが大切

また、漢方薬や天然成分は、即効性がないという特徴があります。

ヨクイニンに関しても同じで、飲んですぐに首イボが取れる、というような効果は期待できません。

そのため、毎日欠かさず、長期的に継続することが重要です。

お肌の代謝を促進させて首イボを除去する治療法であるため、時間をかけて肌質を改善していく、という気持ちで服用してください。

ヨクイニンの効果的な利用方法とは?

ヨクイニンは漢方薬や錠剤として販売されていますが、それ以外にも豊富な利用方法があります。

さらに、ヨクイニンはハトムギの種子から作られたものなので、ハトムギでも同様の効果が期待できます。

一般的に、ハトムギの方が効果は穏やかに現れると言われているので、最初はハトムギを使った方法からチャレンジしてみても良いでしょう。

ハトムギ茶にすると飲みやすい

ハトムギといえば、お茶として飲むのが最も有名な利用方法ですね。

ハトムギ茶として販売されているものもありますし、麦茶にハトムギが含まれているケースもあります。

お茶として加工されたものなら飲みやすいですし、意識しなくても、毎日摂取することができると思います。

毎日の食事に取り入れる

ハトムギをお米の代わりとして使えば、毎日の食事の中に取り入れることも簡単です。

ハトムギは適度な歯ごたえがあって粘り気が少ないため、チャーハンやカレーライスなど、ぱらっとしたお米でも問題のないメニューによく合います。

また、ハトムギを白米の中に混ぜても、変化のあるご飯を楽しめるでしょう。

ハトムギを食事に取り入れる際には、1日30gで良いと言われているので、比較的楽に摂取することができそうですね。

お風呂に入れて入浴剤代わりに

ハトムギを直接お風呂に入れて、そのお湯につかると、お肌のキメが整って乾燥が改善すると言われています。

ハトムギを入浴剤として使うときには、ちょっとした準備が必要ですが、難しいものではありません。

  1. ハトムギ100gを布でできた袋に入れる
  2. 袋を鍋の中に入れて5分程煮る
  3. 煮汁とハトムギ入りの袋をお風呂の中に入れる

首イボを改善させるための効果はもちろんのこと、お肌を潤わせる効果も期待できるので、ぜひ一度試してみてください。

化粧品・スキンケア用品として使う

ハトムギに少し手を加えれば、化粧水などにして使うことも可能です。

市販の化粧水でもハトムギエキスを使ったものは多く、これらの化粧水でも、首イボの改善と美肌効果を同時に得ることができます。

ハトムギ化粧水の作り方

  1. 当帰と精白ハトムギ(ヨクイニン)を無水エタノールに漬ける
  2. 冷蔵庫に入れて1日に数回振る
  3. 3週間寝かせる
  4. 3週間経過したら茶こしで漉す
  5. 精製水に4のエキスを入れる
  6. お好みでグリセリンを入れる
  7. エッセンシャルオイルなどで香りづけ

ハトムギ化粧水は、材料が揃って、ある程度時間をかけられれば簡単に作れます。

完成した化粧水は冷蔵庫で保存して、なるべく早めに使い切るようにしてください。

化粧水を入れるボトルは、アルコールで消毒しておくことを忘れずに。

ヨクイニンよりも効果的!?首イボ専用のクリーム

ヨクイニンは漢方薬として長い歴史を持ち、病院でも使用されるほど、高い効果を誇る成分です。

ですが、首イボを効率的に改善していくためには、服用するだけではなく、外側からケアをしていくことも大切。

ハトムギ化粧水の作り方もご紹介しましたが、保存がきかないので1回で作れる量は少なく、作るのに時間がかかるというデメリットがあります。

そこでおすすめなのが、ハトムギやヨクイニンを配合した「首イボ専用のクリームやジェル」です。

首イボ専用のクリームとは?

首イボ専用のクリームやジェルには、ハトムギやヨクイニンなどのエキスの他に、杏仁オイル、プラセンタ、コラーゲンなどの美肌成分が配合されています。

首イボ専用なので首イボに対する高い効果が期待でき、さらに、美肌成分によってお肌を美しく整えてくれます。

お肌の老化が原因でできる首イボを予防するためにも、お肌を若々しく保つことは必要。

また、摩擦や紫外線などの外的な刺激や、乾燥も、首イボができる原因となってしまいます。

漢方薬と首イボ専用のクリームを併用すれば、内側と外側の両方から、気になるイボを改善・予防することができるでしょう。

ヨクイニンよりも首イボ専用クリームがオススメ!

ヨクイニンは、成分的にも首イボへの効果が期待できますが、もう一歩リードしたケアをするなら、専用クリームも併用することがおすすめ。

漢方薬でお肌の代謝を促進させながら、クリームで刺激や乾燥からお肌を守ることができれば、首イボができにくい体質になれるかもしれません。

また、首イボ専用のクリームなら、ヨクイニンを服用できない妊婦さんなどでも使えます。

今回ご紹介した方法の中から、ご自身に合うものを選んで、スベスベの綺麗な首元を手に入れてくださいね。